仕事の悩みを半分に減らすには
仕事がなかなか進まない方、効率のいいやり方を探している方、
仕事のやり方で悩んでいる方、全員に是非読んでもらいたいです。
70年前のカーネギーの指摘、やり方は今でも通用します。
私がやって実証済みです。期待して楽しんでご覧ください。
1 仕事の悩みを半分に減らすにはの要約

1,問題は何か?
そもそも論として、何が問題なのかも理解していないケースもあり、さらに問題があることすら
気が付いていないケースもある。問題意識の欠如である。
問題が何かを正確に認識することで8割方、方向が決まる。
本書では、会議の無駄の例と営業の2回目、3回目の成約率の低さを問題と把握して
この4つの流れで改善している。
2、原因は何か?
問題を正確に把握することで原因は自然と浮かびあがる。
原因の追究は、判明は容易であるが、データが必要な時は、収集に時間がかかる。
3,解決策は何か?
ブレーンストーミング。カーネギーの時代は、無かった言葉だが、同じ趣旨の事を、
70年以上前に推奨している。
参加者一人一人の解決策に都度、論評をしないで、コンペのようにどんどん案を出していく。
4,どれを選ぶか?
出された解決策の中から、どれを採用するか決める。
会議参加者は、3まで準備してくれば、選ぶだけになり、時短で効果のある内容のある会議になる。
会議が始まってから1からスタートすれば、時間だけかかり、何も決まらない。

会議のための会議。管理職のための会議。全く無駄だよね~
2 仕事の悩みを半分に減らすにはの感想
この4つのステップの仕事の効率を上げる、悩みを半減する方法は、学生の時は、あまり意識することが無かった。
社会人になって、この思考で会議に出ると、会社のレベル、上司のレベルが感じられて、冷めた感じになった。
最近は、○○ハラスメントも意識され、上司が部下に気を遣う事も多くあり、情報量も各段に昔より多い。
上司のための会議、形式的な仕事はかなり減った感じがする。
この4つのステップのいい所は、会議開始前にある程度答えが見えている点だと思いますが、
私は、人の意見に反対を述べて口論をしない点が一番だと思います。
仕事で、プレゼンを4社でして、仕事を勝ち取ったところが、落ちたところに行って、
ここが悪いとか、ここを改善しろとか言わないでしょ。自分の最善の意見の競争が仕事なんだから。

上から目線で人の意見の論評をせずに、それ以上の自分の意見を言え~って事。評論家にならずに全員がプレイヤーになれ!
3 仕事の悩みを半分に減らすにはの実体験
1 焼却炉を販売した話
随分昔の話で20代の頃、東京の新宿野村ビル(東京都庁の前)でバリバリの営業マンをしていたころ、
田舎の父が焼却炉の特許を取得して販売していたが、全く売れなかった。
私に販売してくれないかと言う事で、普通は絶対に東京の会社を辞めて行かないのに帰郷して手掛けた。
全く売れない。バカな選択をした自分を責めた。(田舎と東京では営業スタイルが違うんだよね)
カーネギー愛好家の私は4つのパターンで試した。
1,問題は何か? 全く売れない事
2,原因は何か? 購入決定権者に会えない、話せない。判断材料が乏しい。
3,解決策は? 購入を判断できる人に会う。判断できる材料を提供する
4,どれを選択するか? 日中にあって決めれる人は住職、判断材料は現物
と言う事で、軽トラに焼却炉を積んで、お寺の玄関先に行って、住職に見せて判断してもらう。
こういうスタイルで、550件のお寺を8時~17時でまわり、約50台販売できた。
今、思い返しても、こんな行商のような営業をよくしたなあと思う。ちょっと前まで、
スーツ着て新宿副都心で営業していたのに、、でも今思えばこれもいい思い出です。
2 新規事業を立ち上げた時の話
会社員として、新規事業を立ち上げをした時の話です。解決策にデータが必要になりました。
本書の例にもあった、保険の営業のように1回目の訪問で成約する確率、2回目、3回目。それぞれを出します。
これは、市場調査の段階からでもいいです。
ここは、1から4のステップを省略しますが、同じ精神です。
新規事業は、立ち上げて軌道にのるまで時間がかかる。労力もかかる。メンタルも崩壊しそうになる。
これらを踏まえて、最短で、メンタル崩壊しないように心掛けた。
戦略はこうだ、
1,先方が判断できる資料を準備する。(最低限の礼儀)
2,会って説明するのは1回だけにする。(メンタル維持)
3,電話でアポイントはとらずに、飛び込みで最低10件以上は訪問する。(スピード重視)
4,紹介は、必ず翌日に電話で約束して訪問する。(メインの仕事)
2000件訪問した頃には、ある程度軌道に乗り始めた。
紹介が一番確率が高く、軸になった事が大きかったが、紹介をもらうために飛び込みを積み重ねたと言える。
4 仕事の悩みを半分に減らすにはのまとめ

カーネギーが提案してくれた仕事の悩みを半減する4つのステップは、
70年経過しても、十分有効に活用できる。
多少、応用する部分があっても、本質は変わらない。
おそらく、その理由は、人間の内面、人間の本質に根付いた解決策
だから、時代が変化しても変わらず、使い続けられるのだろう。
昔のミズリー州の1風景
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